
12月に入り、街も一気に年末モードですね。 日々の業務に追われ、「年賀状の準備」や「大掃除の手配」で手一杯……という経営者様も多いのではないでしょうか?
しかし、もう一つ忘れてはならない重要な準備があります。 それは、「ホームページの年末年始対応」です。
「休みなのはカレンダー通りだし、わざわざ書かなくても…」 そう思っていると、知らぬ間に「連絡が来ない!」というクレームや、大切なお客様からの信頼を損なうリスクに繋がってしまうかもしれません。
今回は、Webに詳しくない方でもすぐに実践できる、「年末年始、ホームページに絶対載せるべき3つの情報」と、その「見せ方」について解説します。
なぜ「わざわざ」告知する必要があるのか?
お客様は、皆様が思っている以上に「今、動いているか?」「いつ対応してくれるか?」を気にしています。
特に年末年始は、駆け込みの注文や緊急の相談が増える時期です。その際、ホームページに何の情報もないと、お客様は以下のような不安を抱きます。
- 「電話してみたけど繋がらない…潰れたのかな?」
- 「メールしたのに返信がない。無視されている?」
- 「急ぎで頼みたいのに、いつ届くのか分からない!」
これらを未然に防ぐ(リスクヘッジする)ためには、「お客様の期待値をコントロールすること」が何より大切です。
絶対に伝えるべき「3つの情報」
では、具体的に何を掲載すれば良いのでしょうか。必須項目は以下の3点です。
1. 具体的な「休業期間」
「年末年始はお休みします」だけでは不親切です。 「○月○日(曜日)〜○月○日(曜日)」と、日付と曜日を明確に記載しましょう。
悪い例: 年末年始は休業いたします。 良い例: 2023年12月29日(金)〜 2024年1月4日(木) まで休業いたします。
2. 年明けの「対応スケジュール(納期)」
ここが最もトラブルになりやすいポイントです。 休業期間中に届いた「注文」や「お問い合わせ」を、いつから順次対応するのかを明記します。
- お問い合わせ: 「1月5日(金)より順次返信いたします」
- 商品の発送: 「12月28日午前中までのご注文は年内発送、それ以降は1月5日より発送」
このように「いつのアクションが、いつの結果になるか」を具体的に書くことで、お客様は安心して待つことができます。
3. 「緊急連絡先」の有無
もし、休業期間中でも緊急対応が可能(または電話代行などを利用している)場合は、その旨と連絡先を記載します。
逆に、一切連絡が取れない場合は、「期間中は電話・メールの対応は一切できかねます」とはっきり伝えることが重要です。 中途半端に期待を持たせるよりも、「この期間は動けません」と宣言する方が、結果として誠実な対応となります。
どこに表示するのが正解? おすすめの掲載場所
素晴らしい文章を作っても、見てもらえなければ意味がありません。Webに詳しくなくても設定しやすい、効果的な場所をご紹介します。
| 掲載場所 | おすすめ度 | 特徴 |
| 「新着情報(News)」 | ★★★ | 最も一般的。ただし、古い記事に埋もれないよう、一番上に表示されるか確認が必要です。 |
| 「トップページの最上部」 | ★★★ | サイトを開いた瞬間に目に入る場所。画像バナーやテキストで「年末年始休業のお知らせ」と大きく出すのが理想です。 |
| 「お問い合わせフォーム」 | ★★☆ | 実はここが重要! お客様がメールを送る直前に「今は返信まで時間がかかるんだな」と気づけるため、返信遅れへの不満を劇的に減らせます。 |
【コピペでOK】お知らせ用テンプレート
Web担当者様がすぐに使えるよう、一般的なテンプレートをご用意しました。自社の状況に合わせて日付を書き換えてご使用ください。
タイトル: 年末年始休業のお知らせ
本文: 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
【休業期間】 2025年12月XX日(X)〜 2026年1月XX日(X)
【お問い合わせ・ご注文について】 休業期間中にいただきましたお問い合わせやご注文につきましては、2026年1月XX日(X)以降、順次対応させていただきます。
※年内の最終出荷は12月XX日(X)正午受付分までとなります。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
まとめ:情報は「先手必勝」が信頼を生む
年末年始のお知らせは、単なる「休みます」という連絡ではありません。 「お客様を迷わせないための気遣い」です。
早めに告知を出すことで、お客様も前倒しで注文や相談をしてくれるようになり、皆様自身の年末の業務負荷を下げることにも繋がります。
まだ掲載していない場合は、今日にでもWeb担当者さんに「これ載せておいて!」と指示を出して、安心して良い年をお迎えください。
