
「また来た…!」問い合わせフォームに届くスパムの悩み
「1日に何件も届く“海外からの英語スパム”」「求人募集ページに謎のリンク投稿」──。
中小企業のホームページ担当者なら、一度は経験があるのではないでしょうか。
せっかくの問い合わせフォームがスパムだらけになると、本来の顧客からの連絡を見落とす危険もあります。
筆者の会社でも、ある時期にスパムが急増し、1日20件近く届いていました。
しかし、たった数分の設定で劇的に減少。今回はその“実際に効果のあった3つの対策”をご紹介します。
① Google reCAPTCHAを導入する(効果:★★★★★)
最も効果的なのが、Google reCAPTCHA(リキャプチャ)です。
「私はロボットではありません」というチェックや、最新版のreCAPTCHA v3ではユーザー操作なしでスパム判定してくれる仕組みがあります。
導入は無料で、当社でもv3を導入したところ、1日20件→週に数件以下にまで減少しました。
② 送信制限・時間制限を設ける(効果:★★★★☆)
スパム送信の多くは「自動プログラム(bot)」による連続送信です。
送信ボタンを押してから再送信までの間に一定時間(例:30秒~1分)の制限を設けることで、botによる攻撃を防げます。
また、1つのIPアドレスからの連続投稿を制限する設定も有効です。
③ 質問項目や確認コードで“人間らしさ”を確認(効果:★★★☆☆)
スパムbotは、単純な入力フォームしか処理できません。
たとえば以下のような簡単な質問項目を設けるだけでも、スパムの多くを防げます。
- 「3+4=?」のような計算式
- 「このサイトの運営会社名を入力してください」などの質問
人間ならすぐ答えられる内容を1問加えるだけで、botが送信できなくなります。
まとめ:まずは“できることから”始めよう
問い合わせフォーム荒らしは、どのサイトにも起こりうる問題です。
しかし、reCAPTCHAや送信制限など数分の設定で改善できるケースがほとんどです。
スパム対策を「後回し」にしてしまうと、大事な問い合わせを逃してしまうことも。
「ちょっと面倒だな」と感じた今こそ、一度フォームの設定を見直してみましょう。
