ホームページ制作ホームページ運用

また来た…!ホームページの問い合わせフォームに届く“迷惑メール”の正体

また来た…!ホームページの問い合わせフォームに届く“迷惑メール”の正体

 
「また怪しい問い合わせが来た…」
「英語の長文メール、うちの業種と全然関係ないんだけど…」
「毎日“営業代行”“SEO対策”のメールばかりで、もう嫌になる!」

ホームページの問い合わせフォームに届く“迷惑メール(スパムと呼ばれています)”。
多くの企業が頭を悩ませています。

この記事では、
実際によく届く迷惑メールの事例と、なぜ届くのか?その仕組み、
そして防ぐための対策
をわかりやすく解説します。


なぜ毎日こんな問い合わせが?

→ 問い合わせフォームは「誰でも送れる」から

スパムメールの多くは、「人間」ではなく自動プログラム(スパムボット)によって送られています。

問い合わせフォームは基本的に、誰でもアクセスできる公開ページに設置されているため、
ボットがURLを見つけて自動で送信を繰り返すのです。


▶ 代表的なスパムの仕組み

種類内容目的
海外からの英語メール無差別送信。「ビジネス提携」などを装う広告・詐欺サイト誘導
営業メール「Web集客を強化しませんか?」「SEO対策をお任せください」など営業・リスト収集
偽セキュリティ通知「あなたのサイトでエラーを検出しました」不正リンク誘導
フィッシング「ドメイン更新が必要です」「請求書を確認してください」など情報盗用・ウイルス拡散

実際によくある“迷惑メール”の事例

① 英語で届く「ビジネス提案風」メール

“We found your website and want to cooperate for business development…”

まったく関係のない提携話を持ちかけてきます。
中には不自然な日本語で翻訳された文面も。
クリック誘導型のスパムです。


② 「SEO」「集客」などを名乗る営業メール

「あなたのサイトを見ました。SEO対策を強化しませんか?」
「Googleに上位表示させるお手伝いをしています。」

一見まじめな営業メールですが、
フォームを使って無差別に送信しているケースがほとんど。

対応してしまうと、メールアドレスが“営業リスト”に登録され、
さらにスパムが増えることもあります。


③ 偽のセキュリティ警告メール

「あなたのWebサイトでエラーを検出しました」
「SSL証明書の更新が必要です」

あたかもGoogleやセキュリティ会社からの通知のように見せかけ、
不正なサイトに誘導するパターンです。

💡 ポイント
正規の業者やGoogleからは、フォーム経由で連絡が来ることはほぼありません。


どうしてスパムは止まらないの?

理由はシンプルです。
スパム送信は「低コスト・高効率」だから。

ボットは1時間に何千通ものメールを自動送信でき、
たとえ1件でも返信があれば“成功”とみなされます。

つまり、スパム業者にとっては“数撃ちゃ当たる”戦略
一方、企業側はフォームを公開している限り、完全に防ぐのは難しいのです。


それでも減らす!実践的な対策方法

スパムを「ゼロ」にすることは難しいですが、
“届きにくくする”ための工夫で大きく改善できます。


① reCAPTCHA(リキャプチャ)を導入する

Googleが提供する無料のスパム防止機能。
フォーム送信時に「私はロボットではありません」とチェックする仕組みです。

最新のreCAPTCHA v3なら、ユーザー操作なしで自動判定も可能。

💡 フォームからのスパムは、これだけで約80%減らせます。


② 問い合わせフォームURLを隠す

フォームページを検索エンジンに登録させない(noindex設定)ことで、
スパムボットが見つけにくくなります。

💡 併せて、「フォームの送信先URL」を人間にしか分からない構造にするのも効果的です。


③ 特定キーワードをブロックする

「SEO」「集客」「広告」など、スパムに多い単語をフィルター設定で拒否。
CMSやフォーム管理システムで“NGワード”を設定できる場合があります。


④ 問い合わせ項目を工夫する

「お名前」や「内容」だけの簡易フォームは、ボットに狙われやすいです。
少しだけ複雑にすることで、スパム率が下がります。

📍 例:

  • ラジオボタンやプルダウン項目を入れる
  • 「送信前の確認画面」を挟む

⑤ 問い合わせ専用メールアドレスを分ける

フォーム宛のメールを別アドレスで受信することで、
スパムが他の業務メールに混ざらないようにできます。


「うちだけじゃない」迷惑メールの共通点

多くの企業が「うちだけ多いのでは?」と感じていますが、
実際はどの業種・どのCMSでも発生しています。

特に:

  • WordPressを利用しているサイト
  • “contact”“inquiry”といった英語URLを使っているサイト
    は、海外ボットに狙われやすい傾向があります。

つまり、あなたの会社が特別に狙われているわけではありません。


まとめ:まずは“仕組み”で防ぎ、慣れで対応を

迷惑メール対策の基本は、「防御+割り切り」。

✅ reCAPTCHAなどで機械的に防ぐ
✅ NGワードやフォーム構造で減らす
✅ 残ったスパムは無視・削除で対応

ホームページ運用にスパムはつきものですが、
正しい設定をしておけば、被害やストレスを最小限に抑えられます。

「また来た…!」から「もう慣れた!」へ。
しっかり仕組みを整えて、安心・快適なサイト運用を続けましょう。


WEB担当者に役立つ情報を毎日更新中!
弊社の公式Xフェイスブックをフォローしてお待ち下さい📱🐾