「WordPressの更新通知が出ているけど、怖くて押せない…」
「以前アップデートしたら、サイトの表示が崩れてしまった…」
企業のホームページ担当者の方から、こうしたご相談をいただくことは少なくありません。
WordPressは便利で柔軟な反面、定期的なアップデートが必要なシステムです。
しかし、その更新が原因で思わぬトラブルにつながることもあります。
今回は、実際によくあるWordPressアップデート時のトラブルと、その原因について分かりやすく整理してみます。
なぜWordPressはアップデートが必要なのか?
まず前提として、WordPressのアップデート自体はとても重要です。
アップデートには主に以下の目的があります。
- セキュリティ対策
- 不具合修正
- 新機能追加
- サーバーやブラウザへの対応
特にセキュリティ面では、古いバージョンを放置することで「改ざん」や「不正アクセス」のリスクが高まる場合があります。
そのため、本来は“更新しない”ことのほうが危険です。
とはいえ、実際には「更新したら壊れた」という経験があると、なかなかボタンを押しづらくなりますよね。
よくあるアップデートトラブル ①
レイアウトが崩れる
もっとも多いご相談の一つです。
こんな症状
- デザインが急にズレる
- スマホ表示だけ崩れる
- 文字サイズがおかしい
- メニューが動かない
原因として多いもの
テーマとWordPress本体の相性
WordPress本体だけ最新版になり、テーマ側が古いままだと、表示が正常に動かなくなることがあります。
特に数年前に制作されたテーマでは注意が必要です。
古いプラグインとの競合
プラグインが最新WordPressに対応していないケースもあります。
「便利だから入れていたけど、実は長年更新されていないプラグインだった」ということも珍しくありません。
よくあるアップデートトラブル ②
問い合わせフォームが動かない
これはかなり危険です。
サイト自体は表示されているため、気づかないまま数週間…というケースもあります。
よくある症状
- 送信ボタンを押しても反応しない
- メールが届かない
- 確認画面から進まない
主な原因
フォーム系プラグインの仕様変更
Contact Form 7などのフォーム系プラグインは、仕様変更の影響を受けやすい部分です。
reCAPTCHAなど外部サービス連携の不整合
セキュリティ強化のために導入しているreCAPTCHA設定が、アップデート後に正常動作しなくなるケースもあります。
よくあるアップデートトラブル ③
管理画面に入れなくなった
担当者からするとかなり焦る状況です。
主な原因
- PHPバージョンとの不一致
- プラグインの致命的エラー
- サーバー側設定との不整合
最近のWordPressは、比較的新しいPHP環境を前提としていることも多く、古いサーバー設定のままだと不具合が発生する場合があります。
「じゃあ更新しない方が安全?」ではありません
ここが悩ましいポイントです。
更新によるトラブルは確かにあります。
ですが、更新を止め続けることにも大きなリスクがあります。
例えば…
- セキュリティ脆弱性の放置
- 改ざん被害
- 不正ログイン
- サイト表示不能
- サーバー移転時に動かない
などです。
つまり重要なのは、
「更新するか、しないか」ではなく
「安全に更新できる体制があるか」
になります。
本来、アップデート前にやっておきたいこと
理想的には、更新前に以下を確認します。
バックアップ取得
最低限、
- ファイル
- データベース
の両方が必要です。
テスト環境で確認
本番サイトへ直接アップデートするのではなく、事前検証できる環境があると安全です。
プラグイン整理
使っていないプラグインを放置すると、トラブル要因になりやすくなります。
中小企業サイトで多い“現実的な課題”
ただ、実際には…
- 担当者が兼任
- 更新方法が分からない
- 制作会社との契約が切れている
- 誰が管理しているか曖昧
- 忙しくて手が回らない
というケースも非常に多いです。
そのため、
「更新しなければ…と思いつつ数年放置」
になってしまうことも珍しくありません。
まずは“現状把握”からでも大丈夫です
もし不安がある場合は、まず以下だけでも確認してみてください。
- WordPress本体のバージョン
- プラグイン更新状況
- バックアップ有無
- 管理者アカウント整理
- 問い合わせフォーム正常動作
これだけでも、現在のリスク状況がかなり見えてきます。
まとめ
WordPressは非常に便利な仕組みですが、定期的な保守・更新が前提のシステムでもあります。
そして実際には、
- 更新すると怖い
- でも放置も不安
- 何が正解か分からない
という悩みを抱えている企業担当者の方はとても多いです。
だからこそ大切なのは、「問題が起きてから慌てる」ではなく、少しずつでも運用体制を整えていくことです。
「うちのサイト、最近ちゃんと更新できていないかも…」
そんな場合は、一度現状を整理してみるだけでも大きな第一歩になるかもしれません。

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