〜クレームを防ぎ、お客様に納得してもらうための伝え方〜
「値上げをお知らせしなければいけないけれど、反発が怖い…」
「どんな文章が失礼にならないのか不安…」
そんな悩みを抱える中小企業の担当者の方は多いものです。
値上げの案内は、お客様に負担をお願いするだけに、とてもデリケート。
しかし、誠実に、丁寧に伝えることでトラブルをぐっと減らすことができます。
この記事では、値上げ時に特に注意したい NG表現 と、
お客様に伝わる“誠実な伝え方”のポイントを解説します。
1. NG表現①「仕方なく値上げします」
一見本音に聞こえますが、この表現は避けるべきです。
理由は2つ:
- 投げやりな印象になる
- お客様のせいではないのに“責任転嫁”のように感じられる可能性がある
✔ 改善例
「現行価格を維持するために努力して参りましたが、吸収が難しくなり…」
「誠に心苦しいのですが…」
“気持ちを込めた柔らかい言い回し”が大切です。
2. NG表現②「値上げするのでご了承下さい」
一方的で強制的に感じられる表現は、反発を招きます。
✔ 改善例
「ご負担をお願いすることになり大変心苦しいのですが、ご理解いただけますと幸いです。」
お客様の判断を尊重する姿勢を示すことで、受け入れやすくなります。
3. NG表現③「他社も値上げしているので…」
“横並び”を理由にしてしまうのもNG。
お客様が知りたいのは 「あなたの会社が、なぜ値上げを必要としているのか?」
他社の話をされても、納得感にはつながりません。
✔ 改善例
「原材料費・人件費の高騰により、現行価格の維持が難しい状況となり…」
自社の理由を明確かつ誠実に伝えることが重要です。
4. NG表現④「値上げ幅はわずかです」
“わずか”という表現は、受け手によって感じ方が大きく異なります。
特に価格に敏感なお客様には、かえって不信感を与えることも。
✔ 改善例
「〇円の値上げとなります。」
「〇%の改定となります。」
数字で正確に伝えるほうが誠実です。
5. NG表現⑤「今回限りです」など、不確かな断言
根拠がない“安易な断言”はあとからトラブルのもとになります。
✔ 改善例
「今後も価格維持に努めてまいります。」
「引き続き、品質維持のため努力してまいります。」
“努力の姿勢”を見せれば十分です。
6. 誠実さが伝わる「正しい伝え方」のポイント
反発を減らすには、文章のテクニックよりも
誠実さと丁寧さが伝わるかどうかが重要です。
✔ 誠実な伝え方のポイント
- まずは“日頃の感謝”から書き始める
- 値上げ理由を具体的に説明する
- 心苦しさを正直に伝える
- 今後の品質向上への努力を明示する
- お客様へのお願いの形にする(強制しない)
- 最後に感謝と引き続きのご愛顧をお願いする
これらを押さえるだけで、文章全体の印象は大きく変わります。
まとめ:値上げ案内は“内容”より“姿勢”で決まる
値上げを伝えるときに最も重要なのは、
専門的な文章でも、完璧な理由でもありません。
それは 「誠実さが伝わっているかどうか」 です。
✔ NG表現を避ける
✔ 自社の理由を丁寧に説明する
✔ お客様への感謝と気遣いを忘れない
この3つを守るだけで、値上げコミュニケーションは驚くほどスムーズになります。
「値上げをお願いしないといけない…」と悩む担当者の方にこそ、
ぜひ参考にしていただきたい内容です。
