
「また意味の分からない問い合わせが来た…」
「営業メールばかりで、本当のお客様が埋もれてしまう」
そんな悩みを抱えていませんか?
問い合わせフォームは、お客様と企業をつなぐ“入口”。
でも同時に、スパムや営業メールなど迷惑問い合わせの温床にもなりがちです。
本記事では、「問い合わせを減らさずに迷惑だけ減らす」ための、
フォーム改善と運用の見直しポイントを紹介します。
1. なぜ迷惑問い合わせが届くのか?
まずは原因を理解しましょう。
迷惑問い合わせの多くは、スパムボット(自動送信プログラム)がフォームを見つけて送信しているケースです。
また最近では、AI生成の営業メールも増加中。
「見た目は丁寧」「内容は的外れ」という厄介なタイプもあります。
つまり、
問い合わせフォームは“人”だけでなく“機械”にもアクセスされている
という前提で対策を考えることが重要です。
2. HTMLやCMS設定の見直しで「入り口を強化」
▶ reCAPTCHA(リキャプチャ)の導入
Googleが提供する無料のスパム防止機能です。
フォーム送信時に「私はロボットではありません」と確認することで、
自動送信をブロックします。
最新のreCAPTCHA v3なら、ユーザー操作なしでスコア判定が可能。
💡 導入効果:スパム問い合わせの8割以上を自動排除!
▶ フォームURLのクローリング制御
フォームページがGoogleなどにインデックスされていると、
スパムボットに検出されやすくなります。
HTMLの<head>内に以下を記述して、検索対象外に設定しましょう:
<meta name="robots" content="noindex,nofollow">
CMS(WordPressなど)でも「検索エンジンに表示しない」設定が可能です。
人は来られるが、機械は来られないフォームを目指しましょう。
▶ honeypot(ハニーポット)の設置
スパムボットだけが入力してしまう“見えない罠フィールド”を仕掛ける方法です。
例:ユーザーには非表示の「hidden」入力欄を追加し、そこに文字が入っていた場合は送信を拒否。
人間には見えないため、通常の問い合わせには影響しません。
3. 問い合わせ項目を工夫して“怪しい送信”を減らす
フォームの内容次第で、迷惑メールを自然に遠ざけることができます。
▶ 最低限に見えて「少しだけ手間」を
ボットは入力項目が少ないほど狙いやすく、
逆に複雑な構成になるとスルーする傾向があります。
以下のような工夫で“自動送信”を避けましょう。
📋 項目改善のポイント
- 「氏名」だけでなく「ふりがな」も追加
- 「お問い合わせ内容」に選択式カテゴリを設ける
- 「送信前確認画面」を挟む
→ 人間にとっては自然な操作ですが、機械には大きな壁になります。
▶ “具体的に書かせる”質問で営業メールをふるい落とす
営業目的の送信者は、共通して「具体的に書かない」特徴があります。
たとえば、以下のような質問を追加することで、
本気の問い合わせだけを残せます。
「どのページをご覧になってお問い合わせくださいましたか?」
「ご希望のサービス内容を具体的にご記入ください。」
回答が曖昧なメールは、自動的に“営業判定”できます。
4. フォーム運用の見直しで「迷惑を可視化」
フォーム改善だけでなく、運用体制の整備も重要です。
▶ ① 問い合わせ専用アドレスを分ける
業務用メールと同じ受信箱に混ざると、
見逃し・誤返信の原因になります。
📩 例:
info@company.jp→ 通常業務用contact@company.jp→ 問い合わせ専用
スパムを検出しやすくなり、フィルタ設定もしやすくなります。
▶ ② 問い合わせログを定期チェック
CMSやフォームプラグインの「送信履歴」を確認し、
スパムが増えている時期・傾向を把握しましょう。
→ 「特定の曜日・時間帯」「海外IP」など、傾向が見えれば対策が立てやすくなります。
▶ ③ 営業・スパムメールを“共有・可視化”
スパムメールを個人で抱え込むと、担当者が疲弊します。
Googleスプレッドシートなどで「迷惑問い合わせリスト」を共有し、
対応ルールをチームで統一するのがおすすめです。
5. 「問い合わせは減らさず、迷惑だけ減らす」バランスが大切
スパムを恐れてフォームを閉じてしまうと、
本来のお客様まで逃してしまいます。
だからこそ大切なのは、
「人は入りやすく、機械は入りにくい」フォーム設計。
✔ まとめチェックリスト
✅ reCAPTCHA v3を導入
✅ フォームURLにnoindex設定
✅ honeypotで自動送信ブロック
✅ 問い合わせ項目を最適化
✅ 専用メールアドレスで管理
✅ 定期的なログチェックで傾向を把握
“問い合わせの質を上げること”=“信頼を積み上げること”。
迷惑メールを減らすことで、
本当に必要とされるお客様との接点がよりクリアになります。
今日から少しずつ、
「問い合わせフォームを守る運用」を始めてみませんか?
